謹賀新年 平成24年1月
「恩格貝の今日」

みなさんお変わりありませんか。
昨年も多くの皆様方のご協力により、無事に緑化事業をすすめることが出来ました。
そんな中で、恩格貝で大きな変化がふたつありました。

一つ目は、これまでの恩格貝がわれわれの沙漠緑化事業をベースにして、農業、畜産、クロレラの生産、そして観光などがはりつくようになり、今や沙漠開発へ乗り出しつつあることです。又大規模な沙漠科学館も完成し、一つの産業拠点にもなりつつあります。そのためにこれまで恩格貝は行政の末端組織はおかれていませんでしたが昨年より管理事務所が設置され、行政組織の中に位置づけられるようになりました。
幸い、管理事務所は実践協会を高く評価してくれており、今後は協調して事業をすすめていくことになります。沙漠開発は遠山先生の目標でもありましたから、われわれも恩格貝の今後のあるべき姿にも関心を持ちつつ緑化事業をすすめていくことになります。

二つ目は、包頭にあるカシミア生産企業の「鹿王」が国内でのカシミア製品の販売額のうち、製品1単位につき10元の寄付をしていただけることになり、昨年9月5日に本社でその調印式を行ったことです。
これまで中国企業の寄付はありませんでしたから、画期的なことですし、またその対象に実践協会を選んでいただいたことはありがたいことです。幸い鄭社長もこれまでたたきあげてきた方で、理解力のある方です。本年4月には恩格貝で「鹿王の森」をつくる式典を挙行し、社員の手でも植林をすすめたいと抱負を語られました。

中国でも企業の環境とのかかわりが今日ようやく具体化して来たようです。
今後は日中協力で沙漠緑化の実践がすすむことになれば、展望も開けていくと思います。
以上2点は実践協会にとっても大きな転機になりそうです。それだけにこれまでの緑化実践をベースにしつつ、中国の行政面や企業面とどのように対応し、協力関係を発展させるか、実践協会にとっても大きな課題になります。それだけに皆様方のご意見やご協力を一層お願いするところです。
「鹿王」との協議書調印式で挨拶する
藤田会長
右より
藤田会長、鄭「鹿王」会長、田岡常任理事